GR DIGITAL Ⅱで撮った写真を紹介しています
ビルケナウ編その2
戦争も半ばになると収容者のための建物に費用と労力を割くことを怠り始めて、やがて収容者たちは馬小屋のなかにすし詰めにされた
斜めに曲がった二段ベッドで、シーツもしかれずわらにくるまって寝た
馬小屋は隙間風が酷く、暖などまるで意味がなかったそうだ
強制収用所には2~3万の子供たちが収容されて生き残ったのはごくわずかだった
子供たちの収容所には働くことが楽しいと思わせるように、自身の手で描かされた絵があるが(壁に直塗り)、あまりにみすぼらしい印象を抱かせた
どの建物も外観も中身も違いはなく、説明がなければどこにどの人種の人が収容されていたかなどという違いはわからない
とにかく気分の悪くなる場所で写真撮影は、そういった本当に暗くて怖くて、死者に対して無礼にならないようなところしか撮らなかった
だから死体を焼く焼却所も、銃殺刑の場所も、収容所の中も写真として一切撮っていない
なんだか撮るのをはばかられたからだ
観光客はにこやかに写真撮影を必死になって行っていたがあそこまでの無神経さを持ち合わせることができるのは悲惨な経験を知らないものの特権だと思う
銃殺刑の場所なんて入った瞬間吐き気が止まらなくてすぐにそこから逃げ出したくなるほど異様な空間だったのである
いったいここには何十万人の黒い想いが渦巻いているのかわからない
幽霊はいなくても思念は残りそうなものである
戦争も半ばになると収容者のための建物に費用と労力を割くことを怠り始めて、やがて収容者たちは馬小屋のなかにすし詰めにされた
斜めに曲がった二段ベッドで、シーツもしかれずわらにくるまって寝た
馬小屋は隙間風が酷く、暖などまるで意味がなかったそうだ
強制収用所には2~3万の子供たちが収容されて生き残ったのはごくわずかだった
子供たちの収容所には働くことが楽しいと思わせるように、自身の手で描かされた絵があるが(壁に直塗り)、あまりにみすぼらしい印象を抱かせた
どの建物も外観も中身も違いはなく、説明がなければどこにどの人種の人が収容されていたかなどという違いはわからない
とにかく気分の悪くなる場所で写真撮影は、そういった本当に暗くて怖くて、死者に対して無礼にならないようなところしか撮らなかった
だから死体を焼く焼却所も、銃殺刑の場所も、収容所の中も写真として一切撮っていない
なんだか撮るのをはばかられたからだ
観光客はにこやかに写真撮影を必死になって行っていたがあそこまでの無神経さを持ち合わせることができるのは悲惨な経験を知らないものの特権だと思う
銃殺刑の場所なんて入った瞬間吐き気が止まらなくてすぐにそこから逃げ出したくなるほど異様な空間だったのである
いったいここには何十万人の黒い想いが渦巻いているのかわからない
幽霊はいなくても思念は残りそうなものである
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